:和の調味料の魅力 日本の食卓を支える 醤油の奥深い世界
こんにちは、やまにの女将です。
お醤油って、毎日のように使っているけれど、実はすごく奥深い調味料なんです。
私たち和食の世界では、なくてはならない“縁の下の力持ち”とも言える存在。
今日はそんな「醤油」の魅力を、ほんの少しだけご紹介させてくださいね。
いつからあるの?醤油のはじまり
お醤油の起源は、なんと奈良時代とも言われています。
もともとは中国から伝わった「醤(ひしお)」という発酵食品が、日本独自の発展をとげて、今の形になったそうです。
室町時代には、すでに「溜まり醤油」や「濃口醤油」のようなタイプも登場していたとか。
長い年月をかけて、日本の気候風土や食文化に合わせて、今のようなお醤油が育てられてきたんですね。
実は5種類ある!? 醤油のタイプ
お醤油って「濃口(こいくち)」しか知らない、という方も多いのでは?
実は、JAS規格で定められた「五大醤油」というものがあるんです。
- 濃口醤油…全国で最もよく使われる。うま味・香り・色のバランスが良い。
- 淡口醤油…関西でよく使われる。色は薄めだが塩分は濃口よりやや高め。
- 溜まり醤油…とろみがあり色も濃い。お刺身や照り焼きにぴったり。
- 再仕込み醤油…さらに醤油で仕込む二重仕込み。コクが深く刺身や贈答用に。
- 白醤油…色が非常に淡く、素材の色を大切にしたい料理に◎。
やまにでは、特に「淡口」や「白醤油」を使って、素材の持ち味を生かした上品な味つけを心がけています。
たとえば、大将特製の白醤油焼きの鰻や、だし巻き卵にも、控えめな色味と香りの淡口醤油がぴったりなんです。
香りも楽しむ? 醤油の“鼻からおいしい”魅力
お醤油は、香りこそが命とも言われます。
実は、200種類以上の香り成分が含まれているんですって。
お刺身をつけた瞬間、ふわっと広がるあの香り──あれも醤油ならではのごちそうです。
特に焼きおにぎりや照り焼き、天ぷらのつけだれなど、少し火が入るとさらに香ばしくなって、食欲をそそりますよね。
やまにの“かけすぎない”おもてなし
私たちは、お醤油を「主役にしない工夫」を大切にしています。
素材の味を包み込むように、そっと添える。それが和食ならではの心遣いです。
たとえば、刺身にはお客様が好きな量を注いでもらったり、焼き物にはあらかじめ控えめに味つけしてお出しする。
「濃すぎず、物足りなくもなく」──この塩梅が難しくもあり、楽しいところです。
醤油から、和食を見直してみる
私たちが日々、何気なく使っている醤油。
でも、その一滴には、何百年もの歴史や、たくさんの人の工夫、自然の力が詰まっています。
ちょっとだけ意識を向けてみると、料理の味も、食卓の時間も、もっと豊かになるかもしれません。
次回は「お酢」の魅力をお届けしますね。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました


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