和の調味料の魅力:お酢の力でやさしく整う。心と体に寄り添う調味料

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和の調味料の魅力:お酢の力でやさしく整う。心と体に寄り添う調味料

こんにちは。やまにの女将です。
日々のごはん作りのなかで、「ああ、お酢の味がほっとするなぁ」と思う瞬間が、よくあります。
たとえば、暑さで少し食欲が落ちたとき。
たとえば、心がざわついていて、食卓に“やさしい味”を求めているとき。
お酢は、そんな時にも静かに寄り添ってくれる、心強い調味料だなと感じています。

お酢のはじまり──千年の歴史と、日本の台所

お酢の歴史は古く、紀元前から人々に親しまれてきた調味料です。
日本では飛鳥時代にはすでに“酢”の文化があり、平安時代には宮中の料理にも使われていた記録が残っています。
とくに江戸時代になると、お酢は「寿司」文化とともに一般家庭にも浸透し、酢飯や酢の物として定番に。
現在では、米酢・黒酢・穀物酢・果実酢・すし酢など、たくさんの種類があり、それぞれ風味や使い方に特徴があります。

お酢は“整える”調味料

和食では、お酢の役割は「味を引き締める」「食材をやわらかくする」だけではありません。
実は、体のバランスを整えてくれる調味料として、昔から重宝されてきました。

  • ▶ 疲労回復に効果があるとされる「クエン酸」
  • ▶ 血糖値の急上昇をゆるやかにする働き
  • ▶ 消化促進・腸内環境の改善サポート

「胃がスッキリしないな」「体が重だるいな」そんな日こそ、やさしい酸味の料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。

やまにの“お酢を使った料理”をご紹介

やまにの料理の中でも、お酢はとても大切な存在です。
たとえば、夏になると登場する「旬野菜と白身魚の南蛮漬け」。
酢と白だしをベースにしたまろやかな漬け地で、揚げたての魚と野菜をじっくりと漬け込みます。
ほどよい酸味と出汁のうま味が合わさって、食欲のない日でも箸が進む一品です。

また、彩り豊かな酢の物や、手づくりの甘酢ドレッシングも人気。
サラダの上からかけるだけで、野菜がぐんと美味しく感じられるんです。
最近では、お酢と麹を組み合わせた「飲む酢」も注目されていますね。
当店では花かご御膳の食前に『健康美酢』をお出ししています。
すっきりとした味わいとフルーティな後味でお客さまに大人気です。
日替わりで味を変えているので、今日は何の味だろう?を興味を持っていただいてます。
そしてもう一つ!
体にも、とても良いこと。
花かご御膳の前に健康美酢を飲むと
カルシウムの吸収を助けてくれるのです!
フルーティで飲みやすいのでぜひお試しくださいね。

お酢の“まろやかさ”は、和の心

お酢というと「すっぱい!」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも、和食に使うお酢の多くは、とてもまろやか。
それは、米や麹などの素材のちからと、職人のていねいな発酵の技術があるからです。

和食は、食材を引き立てる“引き算”の料理。
だからこそ、お酢の強すぎない酸味が、じんわりと身体になじんでくるのだと思います。
口の中だけでなく、心まで整えてくれる──それが「和のお酢」のすごさです。

お酢で毎日の食卓に“やさしさ”を

ご家庭でもぜひ、お酢のチカラを暮らしに取り入れてみてください。
いつもの副菜にちょっと酢を加えるだけで、味に立体感が生まれます。
きゅうりと塩昆布に酢を少々。トマトにお酢+醤油+オリーブオイル。
そんな簡単な工夫でも、食卓が軽やかになりますよ。

さいごに──“すっぱすぎない”おもてなし

やまにでは、お酢の使い方にも気を配っています。
「すっぱすぎない、でも物足りなくない」そんな絶妙なバランスを、大将と相談しながら日々整えています。
お酢の酸味は、強すぎると主張が強く、弱すぎるとただの味の一部になってしまう。
その“ちょうどよさ”を探るのが、私たちの楽しみでもあるんです。

これからも、やまにでは体にも心にもやさしい味づくりを大切にしていきます。
「なんだかほっとする」そんな味を、ぜひご体験くださいね☺️

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