おもてなしの心〜女将が大切にする『相手想い』
「おもてなし」とは、ただ丁寧に接することではありません。
それは、相手を想い、先まわりして心を寄せること。
お食事処やまにの女将として、私が日々いちばん大切にしていることです。
たった一言が、心をほどく
たとえば「今日は暑かったですね」「お元気そうで何よりです」といった言葉。
忙しい日常のなかで、お客様がふと心をゆるめられるような一言をかけられるよう、常に心を配っています。
お客様との会話の中に、ちいさな安心や嬉しさが生まれることを願って。
さりげなく、気づかれないほどに
お声がけのタイミング、お料理の出す順番、お席の温度や風の流れ、店内の音の大きさ──
お客様が「気になる前に」気づいて、さりげなく整える。
それが「やまに」が大切にしているおもてなしです。
主張しすぎないけれど、心に残るサービスを目指しています。
心を整えて、お客様を迎える
毎朝、開店前に柏手を打ち、神棚に一礼。
「今日もどうぞ、良きご縁がありますように」と心を込めて、店を清めます。
これは女将としての大切な儀式。
清らかな気持ちでお客様をお迎えすることが、私たちのお料理の味にも、空間の空気にも影響すると信じています。
「ありがとう」の循環をつくる
「美味しかったよ」「また来るね」
そんな言葉をいただけたときは、何より嬉しい瞬間。
でも本当は、私のほうこそ「ありがとう」の気持ちでいっぱいなのです。
大切な時間を使って、やまにに足を運んでくださったお客様へ、心からの感謝をお返しするのが女将の役目だと思っています。
『おもてなし』は、日々の積み重ね
特別なことは何ひとつできませんが、
「この人に会えてよかった」「また来たいな」と思っていただけるような時間を、今日も一つひとつ丁寧に。
相手を想う気持ちを、かたちにして届ける──
それが、私の考える『おもてなしの心』です。


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