【食材探しの旅・第2部】雨の紀伊半島縦断!思い出の那智の滝と老舗の「おもてなし」

皆様こんにちは。お食事処やまにです。 食材探しの旅・第2回目は、和歌山から三重へと北上した、2月25日の様子をお届けします。

この日はあいにくの雨模様でしたが、私にとってどうしても訪れたかった「再会の場所」と、料理人・女将として背筋が伸びる出会いがありました。

1. 自然の不思議と、大将念願の「本州最南端」

まずは、串本町の「橋杭岩(はしぐいいわ)」へ。 海の中に規則正しく岩が並ぶこの景色。「なんでこんなことができるんだろう?」と、自然が作り出した不思議な造形美にただただ圧倒されるばかりでした。

続いて、大将が「テレビの台風情報でいつも見ていたから一度は行きたい!」と切望していた本州最南端・潮岬へ。 雨と風で凍えるような寒さでしたが、念願の場所に立てた喜びで、二人とも笑顔の1枚を撮ることができました。

2. 祖母との思い出を辿って。世界遺産「那智の滝」

次に訪れたのは、私が今回の旅でどうしても行きたかった場所、世界遺産の「那智の滝」です。

幼い頃、祖母が旅行のお土産にいつも「那智黒」という黒糖の飴を買ってきてくれたのを、今でも鮮明に覚えています。大好きな滝、そして憧れの世界遺産。

かつて祖母が元気に歩いたであろう参道を一歩ずつ踏みしめながら、「おばあちゃん、やっと来れたよ。見てる?」と胸が熱くなりました。 目の前に現れた那智の滝は、まさに圧巻。その神々しさと迫力に、全身に鳥肌がぶわーーーっと立つほどの感動を覚えました。

3. 伊勢牛の真髄と、仲居さんの技に学ぶ「豚捨 若柳」

三重県に入り、夕食は同じ飲食店仲間からご紹介いただいた「豚捨(ぶたすて) 若柳」さんへ。 松阪牛のルーツとも言われる「伊勢牛」のすき焼きを堪能しました。

お肉の美味しさはもちろんですが、何より感動したのは仲居さんのトークの素晴らしさです。 二軒茶屋餅の歴史や桜木地蔵のエピソード、金剛寺や瀧原宮、石神さん、「蘇民将来」の物語など……。神様好きの私にはたまらない、知識と愛情に溢れたお話の数々。

「私も、お客様に地元のことや食材のことを楽しく伝えられる女将になりたい」 美味しいお料理を出すだけでなく、その背景にある物語もお届けすることの大切さを、改めて心に刻む時間となりました。


雨の紀伊半島、トンネルの多さに驚きながらの移動でしたが、心はこれ以上ないほど満たされた1日でした。

次回、いよいよ最終回。「伊勢・鳥羽の神々と、歴史を紡ぐ伝統の味編」をお届けします。どうぞ最後までお付き合いください。

この記事を書いた人
やまに女将

こんにちは。
「お食事処やまに」女将の鈴木弘子です。

私は静岡県伊東市・八幡野の出身。
毎日、大室山を眺めながら育った、海と山に囲まれた自然っ子です。

実家は海の見える小さな旅館。
人をお迎えする背中を、両親から見て育ちました。
お客様が笑顔で帰っていく姿が、子ども心にとても好きでした。

その原点が、今の私の女将の仕事につながっています。

磐田に嫁ぎ、「やまに」で大将と二人三脚。
地元・福田漁港のしらすや旬の食材を使いながら、
“体にやさしく、心がほっとするごはん”を大切にしています。

最近は発酵や麹の世界にも惹かれています。
日本の知恵ってすごいなあと、日々勉強中です。
腸が喜ぶごはんは、心まで元気にしてくれると感じています。

着物でお出かけするのも好き。
旅も好き。
人とおしゃべりするのはもっと好き。

お店で見かけたら、どうぞ気軽に
「女将さん!」と声をかけてくださいね。

“また来たよ”のひとことが、私の宝物です。

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