梅雨が明けると、遠州の夏は一気に熱くなります。夕暮れどきに遠くから聞こえてくるドンという腹に響く音、立ちのぼる白い煙の柱——そんな光景を目にするたびに「ああ、夏が来たなあ」と体中で感じるのが、ここ磐田・袋井あたりに住む私たちの夏の原風景です。
やまにの女将、鈴木弘子です。うちのお店から車で少し走ると袋井や掛川、そして法多山(はったさん)エリアにすぐたどり着くのですが、この界隈の神社やお寺の夏祭りでは「手筒花火(てづつはなび)」という、全国でもなかなか見られない迫力満点の花火が奉納されます。
県外からいらしたお客様に「手筒花火って何ですか?」と聞かれることが本当に多くて、そのたびに「ぜひ見てほしい!」とお話しするのですが、せっかくならちゃんと記事にまとめてご紹介しようと思い、今回筆を取りました。地元に根付いて52年のお食事処やまにが、遠州の夏の祭り文化を丸ごとご案内します。
こんな方におすすめ
- ✅ 手筒花火を初めて見に行く予定がある方
- ✅ 袋井・磐田・遠州エリアの夏祭りについて知りたい方
- ✅ 県外から遠州へ観光・帰省で来られる方
- ✅ 夏の宴会や仕出し料理を地元のお店に頼みたい方
- ✅ 遠州の食と文化をあわせて楽しみたい方

手筒花火とは——全国最古とも言われる、人が抱いて燃やす花火
手筒花火は、竹筒に火薬を詰めて、人が素手で抱きかかえながら噴射させる花火です。打ち上げ花火のように空に飛んでいくのではなく、人の手の中で燃え上がります。
高さ1メートルほどの竹筒から、2〜3メートルにも及ぶ炎と火の粉が吹き上がり、最後に「はね(跳ね)」と呼ばれる爆発で締めくくられます。その「はね」の瞬間、胸の前で抱えた筒が大きな音とともにはじけるのですが、担い手はそれを正面から受け止めながら立ち続けます。はじめて見た方は「え、大丈夫なの!?」と息をのむはず。でも、ここが遠州の男気というか、見る者の魂を揺さぶる一番のポイントなんです。
手筒花火の起源については諸説ありますが、愛知県豊橋市の吉田神社が発祥とも言われており、遠州(静岡県西部)から三河(愛知県東部)にかけての地域で特に盛んです。静岡県内では袋井市の油山寺(ゆさんじ)、可睡斎(かすいさい)、そして法多山尊永寺などの祭事で奉納される手筒花火が有名で、県外からわざわざ見にいらっしゃる方も少なくありません。
袋井・遠州エリアで手筒花火が見られる代表的な場所と時期
「いつ・どこで見られるの?」というご質問もよく受けますので、遠州エリアの主な場所をご紹介します。
法多山尊永寺(袋井市)
遠州三山のひとつとして知られる法多山。厄除けだんごで有名なこちらのお寺でも、夏の時期に手筒花火奉納が行われます。境内の参道に灯籠が連なる雰囲気の中、炎が夜空へ向かって吹き上がる光景は格別です。夏の夜、ぜひ足を運んでみてください。
可睡斎(袋井市)
「遠州の大寺」とも呼ばれる可睡斎は、秋葉山の火防(ひよけ)の神様とも深い縁があり、火を使った祭事との相性も抜群。境内で行われる手筒花火の奉納は、神聖な雰囲気の中で火と人の対話を感じられる貴重な体験です。
油山寺(袋井市)
目の神様として信仰を集める油山寺でも、夏の祭事にあわせて手筒花火が奉納されます。木々に囲まれた境内に炎が映える様子は、写真映えも抜群。
開催日程は年によって変わることもありますので、必ず各寺社の公式情報をご確認の上お出かけください。磐田市内でも見附天神(矢奈比賣神社)など、夏の祭礼でにぎわうスポットがあり、遠州の夏はどこへ行っても祭りの空気に満ちています。
✓ ここまでのポイント
- 手筒花火は人が抱えて燃やす、遠州〜三河に伝わる伝統花火。最後の「はね(爆発)」が最大の見せ場。
- 袋井市の法多山・可睡斎・油山寺が遠州エリアの主な開催スポット。夏の夜に奉納される神聖な行事として地元に根付いている。
- 開催日は年によって異なるため、各寺社の公式情報で事前確認がおすすめ。
地元に生きる52年——やまにが感じる「遠州の夏」の豊かさ
うちのお店は静岡県磐田市塩新田で創業して52年。大将の鈴木保雅は22歳からこの地で料理を続けており、息子の三代目・翔登も加わった今は家族三人で厨房を守っています。
この地域で長く生きていると、遠州の夏祭りがどれだけ地元の人々の暮らしに根づいているか、しみじみ感じます。法多山や可睡斎のお祭りの日には、家族連れやカップル、県外からのお客様がたくさん集まって、地域全体がにぎやかになります。そしてそういう日は、やまにへもご宴会の予約が重なることが多くて——「祭りの前後に仲間と飲もう」「法事帰りにみんなで食事しよう」という形で、お料理でもお祭りの日を一緒に祝わせてもらっているような気がします。
夏の季節には、近くの福田漁港(福田港)から届く新鮮なしらすを使ったお料理が旬を迎えます。ふっくらとした釜揚げしらすや、解禁直後の生しらすは、「遠州の夏の恵み」そのもの。手筒花火で目を輝かせた後、地元のお食事処でそのまま乾杯——そんな夏の過ごし方、いいなと思いませんか。
「地元の食材を使っていて、特に釜揚げしらすはふっくらとしておいしかった。また来たいと思います。」
50代・女性のお客様
「個室があり、ゆったりと会食できました。子供がいても個室なので周りを気にしなくてよかったです。」
40代・男性のお客様
夏の宴会・仕出し料理のご相談はやまにへ——遠州の夏を食卓でも楽しんでほしい
手筒花火のお祭りが近づくこの季節、「帰省した家族と食事をしたい」「地元の友人と集まりたい」というご相談を多くいただきます。やまにでは夏の宴会プランをご用意しており、2階には大宴会場(32名)・中宴会場(20名)・小宴会場(12名)の個室がございます。周りを気にせず、ご家族や仲間とゆったりお過ごしいただけます。
また、磐田エリアは車社会ですので、「飲みたいけど運転が心配」という声もよく聞きます。やまにには無料のマイクロバス送迎サービスがあり(10名様以上でのご利用、事前ご相談ください)、安心してお酒を楽しんでいただけます。アルコールドリンクは約50種類ご用意しており、2時間飲み放題2,200円からご利用いただけます。
「お祭りの日は店に来られないけど、自宅や会場でみんなで食べたい」という方には仕出し・ケータリングサービスも対応しています。大将が34年の経験と食品製造許可をもとに、心を込めてお料理をお届けします。磐田市内を中心にお届けしており、ご予算に応じてご相談いただけます。
さらに、店頭には24時間ご利用いただける冷凍自販機「ど冷えもん」も設置しています。お祭りの帰り道に立ち寄って、やまにの味をそのままお持ち帰りいただくことも可能です。
まとめ——遠州の夏を五感で楽しんでほしい
手筒花火は、ただ「きれい」だけではない花火です。炎の熱さ、煙の匂い、はねの衝撃音——五感すべてで体験する祭りの記憶は、きっと長く心に残ります。袋井・磐田・掛川エリアにお越しの際は、ぜひ一度、遠州の夏の原風景に触れてみてください。
そして、お祭りの前後には遠州の旬の食材をたっぷり使ったやまにのお料理で、夏の記念日をさらに豊かに彩っていただけたら、女将としてこれほど嬉しいことはありません。ご宴会・仕出し・ランチのご予約、夏の会食のご相談など、どうぞお気軽にお声がけください。家族三人で心を込めてお迎えします。
📞 お電話でのご予約・お問い合わせ:0538-55-5031(受付時間 10:00〜19:00/月曜・第2・第3火曜日定休)
✉ ネット予約はこちら:便利なネット予約はこちらから
🏠 店舗情報・メニュー詳細はこちら:【公式】お食事処やまにホームページ
遠州の夏、一緒に楽しみましょう。お待ちしております。


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