「創作和食って、普通の和食と何が違うの?」——最近、お客様からそんな質問をいただく機会が増えました。確かに、メニューに「創作和食」と書いてあっても、具体的に何がどう違うのか、ぱっとイメージしにくいですよね。
静岡県磐田市で創業52年、福田漁港まで車で10分の場所に店を構える「お食事処やまに」の女将、鈴木弘子です。日々厨房に立つ大将(夫)と息子の三代目と一緒に、地元・遠州の恵みを大切にしながら料理をお出ししています。今日は、私たちのお店でもよく話題にのぼる「創作和食と一般的な和食の違い」について、できるだけわかりやすくお話しできればと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 「創作和食」という言葉の意味が気になっている方
- ✅ 静岡・遠州エリアで地元食材にこだわったお食事処を探している方
- ✅ 法事・お祝いの会食で、特別感のある和食を提供してくれるお店を知りたい方
- ✅ 毎日通えるランチで、季節ごとの変化を楽しみたい方
- ✅ 和食の「手仕事」や「調味料へのこだわり」に興味がある方

そもそも「創作和食」とは何でしょうか?
創作和食とは、和食の技法や素材を基本としながら、料理人が独自の発想を加えてつくる料理のことです。伝統的な和食の「型」を大切にしながらも、食材の組み合わせや盛り付け、調味料に工夫を凝らした料理とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
一般的な和食店というと、定食屋さんやチェーン系の和食ファミレス、あるいは懐石・割烹といった格式の高いお店が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。それらはメニューの構成がある程度固定されていて、安定した味を提供することを大切にしています。悪いわけではまったくありません。むしろ、「いつ行っても同じ味」という安心感は大きな魅力です。
一方で創作和食は、「今日の食材でどんな一皿をつくれるか」という料理人のライブ感が加わります。旬の素材が変われば料理も変わる、同じ食材でも仕込み方次第で別の表情を見せる——そういった動きのある料理の世界が、創作和食の面白さだと思っています。
静岡・遠州ならではの創作和食には、どんな特徴があるのでしょうか?
静岡県は日本の中でも特に食材の豊かな土地です。駿河湾・遠州灘の新鮮な魚介、富士山の雪解け水で育った茶葉、温暖な気候が育てる野菜やわさび——全国的に見ても恵まれた食環境が揃っています。
私たちのお店が特に大切にしているのが、福田漁港から届く新鮮なしらすです。磐田市の南に位置する福田漁港は、遠州灘に面した漁師町。ここから直送される釜揚げしらすは、ふっくらとした食感と上品な甘みが格別で、他県産とは明らかに違います。このしらすをどう料理に活かすか——それは大将が毎日頭を悩ませる、うれしい課題でもあります。
さらに、女将である私が手作りしている麹調味料(塩麹・生姜麹・醤油麹・甘酒)も、やまにの料理を特徴づける大切な要素です。スーパーで買える調味料ではなく、自分で仕込んだ生きた麹を使うことで、素材の旨みを引き出しながら、身体にやさしい味わいに仕上がります。腸活に関心を持ち始めたのは数年前のことですが、発酵の力は本当にすごいと実感しています。料理に深みが増すうえに、食べてくださった方から「胃もたれしない」「翌日も身体が軽い」と言っていただけることが、何よりの励みです。
✓ ここまでのポイント
- 創作和食は和食の技法を基本に、料理人の発想と旬の食材を組み合わせた料理のこと
- 静岡・遠州エリアの創作和食は、福田漁港のしらすや生わさびなど地元食材の豊かさが個性になる
- 女将手作りの麹調味料のような「手仕事の調味料」が、チェーン店との大きな違いを生む
日替わりランチが1,200種類以上あるのは、なぜなのでしょうか?
お客様に驚いていただくことが多いのですが、やまにの平日日替わりランチは、2026年6月10日現在で1,200メニューを突破しました。静岡新聞や中日新聞にも取り上げていただいた、私たちにとって誇らしい記録です。
大将・鈴木保雅がこれを続けられる理由は、ひとえに「料理が好きだから」という一言に尽きます。辻調理学校(大阪)を卒業後、大阪の様々な店で腕を磨き、22歳で実家のやまにに戻ってきた大将は、34年間ほぼ毎日厨房に立ち続けています。毎朝仕入れる食材を見ながら「今日は何を作ろうか」と考える時間が、一番楽しいのだそう。甘いものが大好きで、休日には食べ歩きに出かけるほどの食いしん坊でもあります(笑)。
「同じメニューを繰り返していては、通ってくださるお客様に申し訳ない」という気持ちが、1,200という数字の背景にあります。これはただの記録ではなく、お客様一人ひとりとの毎日の約束だと思っています。
DAIICHIテレビ「ずん飯尾のペコリーノ」でやまにバーガーが紹介されたり、静岡朝日テレビ「とびっきり静岡」に2回出演させていただいたりと、メディアに取り上げていただく機会もありましたが、それも日々のこうした積み重ねがあってこそだと感じています。
一般的な和食店にはない、やまにならではのメニューとは何でしょうか?
一般的な和食店の定番といえば、刺身定食や天ぷら定食、そば・うどんのセットなどが中心ではないでしょうか。もちろん私たちもそういった定番料理は大切にしていますが、それに加えていくつか「やまにらしさ」が光るメニューがあります。
そのひとつが、彩り豊かな小鉢をかごに盛り込んだ看板メニュー「花かご御膳」です。旬の食材を使ったさまざまな小鉢が、まるで花が咲き誇るように盛られたこのお膳は、見た目の美しさと「どれから食べようかな」というわくわく感が特徴です。ご家族でのお食事や、法事のあとの会食などにも喜ばれています。
また、2026年5月下旬には太刀魚を使ったランチを新発売しました。遠州灘でとれる太刀魚は地元では馴染み深い魚ですが、実はランチメニューとして出しているお店はそう多くありません。大将と三代目(息子・鈴木翔登)でアイデアを出し合いながら生み出した一品です。
三代目は、女将の実家である伊豆の旅館「お宿みなとや」をはじめ、静岡市内の飲食店2店舗で9年間の修行を積んで戻ってきました。魚の目利きとさばき方を旅館で徹底的に学び、静岡ならではの食材の扱い方を身につけた彼が加わったことで、料理の幅がぐっと広がったように感じます。
「地元の食材を使っていて、特に釜揚げしらすはふっくらとしておいしかった。こんなに美味しいしらすをランチで食べられるとは思っていなかった」
磐田市在住・50代・女性
「法事の席で親戚一同が喜んでくれました。個室でゆったりと過ごせたので、久しぶりに集まった家族もリラックスできたようです」
磐田市在住・60代・男性
法事・お祝いの席にも対応できるのは、なぜでしょうか?
創作和食のお店というと、「おしゃれだけど、法事みたいな改まった席には合わないかな…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、やまには創業52年の歴史の中で、地域の法事・お祝い・仕出し料理を長年にわたってお支えしてきたお店でもあります。
2階には個室の宴会場を3部屋ご用意しています(大宴会場32名・中宴会場20名・小宴会場12名)。法事御膳や初盆料理、お食い初め膳など、人生の節目に必要なお料理をひと通りご用意できます。さらに、食品製造許可を取得していますので、仕出し・冷凍食品販売にも対応しており、自治会や法人様への仕出し料理の配達も承っています。
「法事の食事をどこに頼めばいいかわからない」というお悩みをよくお聞きします。葬儀社やお寺への手配で頭がいっぱいになる中、食事の段取りまで考えるのは本当に大変です。やまにでは、お料理・個室・マイクロバスでの送迎(10名様以上)まで一括してお手伝いできますので、ぜひご相談ください。法事の時間に合わせたお時間変更も対応しています。
まとめ:創作和食の「違い」は、人の手と地元への愛着にありました
改めて整理すると、静岡の創作和食と一般的な和食店の一番の違いは、「誰が・何を使って・どんな気持ちでつくるか」というところにあると思います。福田漁港から届く新鮮なしらすも、女将が仕込んだ塩麹も、大将が34年間一日も欠かさず考え続けた日替わりメニューも——どれもチェーン店では再現できない、この場所ならではの味わいです。
磐田市や浜松市、袋井市など遠州エリアにお住まいの方はもちろん、法多山や油山寺、可睡斎などへのご参拝の帰りにも、ぜひお立ち寄りいただけたら嬉しいです。ランチのご利用はもちろん、法事・お祝い・宴会のご相談もお気軽にお声がけください。三代目も含めた家族三人で、心を込めてお迎えします。
ご予約・お問い合わせはお電話または便利なネット予約をご利用ください。受付時間は10:00〜19:00です(月曜・第2第3火曜定休)。
📞 お電話でのご予約・お問い合わせ:0538-55-5031
遠州の恵みとともに、皆様のご来店を心よりお待ちしております。


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