磐田市の観光客数と観光消費動向|やまにが果たす観光資源としての役割

やまにのあれこれ

夏になると、福田漁港の周辺がにわかに活気づきます。生しらすを求めてやってくるお客様、竜洋海洋公園でキャンプを楽しんだ帰り道に立ち寄られる家族連れ、法多山や可睡斎へのお参りのついでに食事をされる方——磐田市という地域は、静かに、でも確かに、多くの人を引き寄せる魅力を持っています。

大将の鈴木保雅です。お食事処やまにを切り盛りして34年。この土地に根を張りながら料理を続けてきたなかで、「磐田の観光」と「やまにの存在」がどう結びついているか、最近あらためて考えることが増えました。今回はすこし視野を広げて、磐田市の観光の現状と、私たちが地域に対してできることをお話しさせてください。

こんな方におすすめ

  • ✅ 磐田市の観光スポットや食文化に関心がある方
  • ✅ 磐田・遠州エリアで本格的な和食を楽しみたい観光客の方
  • ✅ 福田漁港の新鮮なしらす料理を食べてみたい方
  • ✅ 地元の飲食店が観光にどう関わっているかを知りたい方
  • ✅ 磐田市での法事・お祝い・宴会の会場を探している方
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磐田市の観光客数と消費動向——数字から見える「食」のニーズ

静岡県が公表している観光交流客数調査によると、磐田市は年間を通じて多くの来訪者を受け入れています。法多山や油山寺・可睡斎といった歴史的な寺社仏閣、竜洋海洋公園・B&G竜洋海洋公園のアウトドア施設、そして見附天神や旧見付学校など歴史遺産が点在するこの地域は、日帰り観光客の比率が高いのが特徴です。

日帰り客が多い観光地において、観光消費の中心となるのが「食事」です。宿泊費が発生しない分、土産物と飲食に消費が集中する傾向があり、地元の飲食店が「観光消費の受け皿」として担う役割は決して小さくありません。特に遠州・磐田エリアは車社会。ロードサイドにある私たちのような地域密着型のお店が、観光客の食の体験を左右する機会は想像以上に多いのです。

福田漁港から車で10分という立地も、やまににとって大きなアドバンテージです。漁港周辺を訪れた観光客が「せっかくなら地元の魚介を食べたい」と思うのは自然なこと。そのニーズに応えられるお店として、地域の観光動線のなかに自然に組み込まれていきたい——それが私の率直な思いです。

「花かご御膳」と「しらす料理」——磐田の食を体験できる看板メニュー

観光客の方に特に喜ばれるのが、やまにの看板メニュー「花かご御膳」です。彩り豊かな小鉢をかごに盛り込んだこのお膳は、見た目のインパクトもありながら、一品一品に季節の食材と丁寧な仕事が詰まっています。「こういうお膳、静岡で食べられるんですね」と驚かれることも多く、磐田らしさを皿の上で表現できているかなと思っています。

そしてもうひとつ、やまにの料理を語るうえで外せないのが福田漁港直送の生しらす・釜揚げしらすです。遠州灘で獲れた新鮮なしらすは、透き通るような輝きと、ふっくらとした食感が自慢。女将が仕込む手作りの塩麹や醤油麹を合わせることで、素材のうまみがさらに引き立ちます。

2026年5月下旬には太刀魚を使ったランチも新たに加わりました。遠州灘で水揚げされる太刀魚は、地元では昔から親しまれてきた魚ですが、観光で訪れる方にとっては「初めての出会い」になることも多い。「こんな魚料理があったんだ」という発見が、磐田観光の思い出のひとつになってくれたらうれしいですね。

✓ ここまでのポイント

  • 磐田市は日帰り観光客が多く、飲食店が観光消費の重要な担い手となっている
  • 福田漁港から10分の立地を活かし、新鮮なしらす・太刀魚料理など地元らしい食体験を提供
  • 「花かご御膳」は見た目の華やかさと季節感で、観光客にも地元客にも支持されている看板メニュー

1,200種類を超える日替わりランチ——「また来たい」を生む仕組み

観光地の飲食店にとって一番難しいのは、「リピーターをどう生むか」という問いかもしれません。観光客は基本的に「一度限り」の来訪になりがちですが、磐田市のような地域は近隣から何度も訪れる方も多い。そのリピートを支えているのが、平日日替わりランチです。

2026年6月10日現在、累計1,200メニューを達成しました。毎日メイン料理を変えることへのこだわりは、22歳で実家であるやまにに入り、大阪の辻調理学校で学んだ料理の基礎と、34年間の現場経験から生まれたものです。「昨日と同じものを出さない」という姿勢は、料理人としての矜持でもあり、「また来よう」と思ってもらえる仕掛けでもあります。

観光で磐田を訪れて一度やまにのランチを食べた方が、次に磐田に来るときにまた立ち寄ってくださる——そういうつながりがじわじわと積み重なっていることを、最近実感しています。静岡朝日テレビ「とびっきり静岡」への出演やDAIICHIテレビでのやまにバーガー紹介など、メディアへの露出を通じて「磐田にこんなお店があるんだ」と知っていただける機会も増え、観光動線の中に組み込まれてきた手応えを感じています。

「地元の食材を使っていて、特に釜揚げしらすはふっくらとしておいしかった。磐田に来てよかったと思える食事でした。」

40代・女性(磐田観光で来店)

地域行事・法事文化と観光の交点——やまにが担うもうひとつの役割

磐田市の観光を語るとき、「お祭り文化」と「法事文化」を忘れることはできません。遠江國総社 淡海國玉神社や見附天神など、地域の神社仏閣と人々の暮らしが深く結びついているこのエリアでは、冠婚葬祭や法事のための「集まり」が観光動線と重なることも珍しくありません。

県外から磐田の寺社に法事のために訪れた親族一同が、その後の食事場所を探す——そういう場面で声をかけていただくことが、やまには実はとても多いんです。個室(大宴会場32名・中宴会場20名・小宴会場12名)が整っており、法事御膳から仕出し料理まで一括対応できる体制があるからこそ、「法事で磐田を訪れた方の食の受け皿」としても機能できています。

こうした取り組みは、いわゆる「観光誘客」とは少し異なりますが、地域に訪れた人々が「来てよかった」「また来たい」と思える食の体験をつくるという意味では、立派な観光資源のひとつだと私は考えています。

「法事の席で、遠方から来た親戚も含めてみんな喜んでくれました。個室でゆったりと食事ができ、料理も品数が多くて大満足でした。」

50代・男性(法事会食でご利用)

三代目も加わり、やまにはこれからも磐田の食文化を守り続ける

近年、息子の翔登(三代目)が加わり、やまには三人体制になりました。旅館・飲食店での9年の修行を経た三代目が加わることで、料理の幅も広がり、より多くのお客様のご要望に応えられるようになっています。

女将は手作りの麹(塩麹・醤油麹・生姜麹・甘酒)を仕込み、料理の下味や仕上げに活用しています。これは「からだにやさしい、おいしさ」を追求するやまにの料理哲学そのもの。観光で訪れた方にも、地元に暮らす方にも、「あのお店の料理が食べたい」と思ってもらえる存在であり続けることが、私たちの目標です。

磐田市の観光が豊かになれば、やまににも多くの方が来てくださる。逆に、やまにが地域の食の魅力を発信し続けることで、磐田を訪れる動機のひとつになる。そういう相互作用を大切にしながら、これからも心を込めた料理を作り続けていきたいと思っています。

まとめ——「食べに来る理由」をつくる、磐田の和食処として

磐田市には、寺社仏閣・自然・スポーツ・漁港文化と、多彩な観光資源があります。そのなかで「食」は、観光体験の質を大きく左右する要素です。創業52年、地域に根差してきたお食事処やまには、これからも遠州・磐田の恵みを皿の上に盛り込みながら、来てくださるすべてのお客様を温かくお迎えしてまいります。

磐田観光のついでに、法事や宴会のご利用に、あるいはランチでふらっと——どんな形でも、やまにでの食事が磐田の思い出のひとつになればうれしいです。ご予約・お問い合わせはお気軽にどうぞ。

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