結論からお伝えすると、「磐田しずおか紅白丼」は、地元・福田漁港から届く新鮮なしらすと、旨みたっぷりのネギトロを一つの丼に重ねることで、静岡らしさと磐田ならではの豊かさを表現した、やまに渾身の一品です。ただ食材を盛り合わせただけではなく、そこには大将・鈴木保雅の34年にわたる料理経験と、地元への深い愛情が詰まっています。この記事では、その誕生のいきさつをたっぷりとお話しさせてください。
こんな方におすすめ
- ✅ 磐田・遠州エリアの地元食材を使った丼料理を食べたい方
- ✅ しらすやネギトロなど海の幸が大好きな方
- ✅ やまにのメニューが生まれる背景・こだわりを知りたい方
- ✅ 福田漁港周辺のグルメ情報を探している方
- ✅ 静岡らしい和食ランチを楽しみたい方

「白」と「紅」、二つの海の幸が出会うまで
やまにのランチメニューを長年支えてきたのが、福田漁港から直送される新鮮なしらすです。磐田市南部に位置する福田漁港は、遠州灘に面した漁港で、釜揚げしらすや生しらすの産地として地元では知られた存在。お店からも車でわずか10分ほどの距離にあり、大将は長年にわたってここから仕入れた旬のしらすを料理に活かしてきました。
「ふっくらとした釜揚げしらすを丼にのせると、それだけで十分においしい。でも、もう一歩だけ踏み込んだら、もっと特別な一杯になるんじゃないかと思ったんです」と大将が振り返るように、紅白丼のアイデアはある日ふいに浮かんだものではありませんでした。日替わりランチを2026年4月時点で1,190メニュー達成するほど「毎日メニューを変える」ことを自らに課してきた大将だからこそ、素材の組み合わせを常に頭の中で考え続けていたのです。
しらすが「白」なら、合わせるのは「紅」——その答えとして浮かんだのがネギトロでした。まぐろの旨みと脂、しらすのやさしい塩味と磯の香り。二つの食材はまるで最初から一緒にいたかのように、丼の上でぴったりと寄り添いました。
「紅白」に込めた静岡らしさと磐田への誇り
丼の名前に「磐田しずおか」と付けたのには、ちゃんと理由があります。静岡県はまぐろの消費量が全国でも上位に入る土地柄。焼津港のまぐろや清水のカツオなど、静岡県民にとって「海の魚」は食卓に欠かせない存在です。そして磐田といえば、福田漁港のしらす。この二つを合わせることで「静岡らしさ」と「磐田らしさ」の両方を一つの器に詰め込もう、そんな想いが名前にも反映されています。
「紅白」という言葉には、おめでたさや晴れやかさも含まれています。ランチに来てくださったお客様に「あ、今日はいい一日になりそう」と感じてもらえたら——そんな大将の照れ隠しのような願いも、この名前には込められているのかもしれません。
女将の弘子さんも「紅白って聞いた瞬間、なんかめでたいよねって思って(笑)。でも食べてみたらほんとに合うから驚いた」とにこやかに話してくれました。女将が仕込む手作りの塩麹や生姜麹が、ネギトロの味付けにさりげなく活かされているのも、やまにならではの隠し味です。
✓ ここまでのポイント
- 「磐田しずおか紅白丼」は福田漁港直送のしらすと、静岡らしいネギトロを組み合わせた地元食材への愛情から生まれた一杯
- 大将・鈴木保雅の1,190種超の日替わりランチ経験が、食材の組み合わせを生む発想力を育てた
- 女将手作りの塩麹・生姜麹がネギトロの味付けにさりげなく息づいている
三代目・翔登が加わって進化したレシピ
紅白丼をさらに磨き上げたのは、近年やまにに加わった三代目・鈴木翔登の存在です。旅館や飲食店で9年間修行を積んだ翔登は、和食の基本を外部でしっかりと身につけた後、家業に戻ってきました。
「父(大将)が作ってきたしらす丼の系譜を大切にしながら、自分なりのアレンジを加えたかった」と翔登。盛り付けのバランスや薬味の使い方、丼のご飯の炊き加減など、細かなところまで親子で話し合いを重ねながら今の形になったといいます。
サウナと筋トレが趣味という翔登らしく、「素材の力を最大限に活かすこと」を大切にしています。余計な味付けを足しすぎず、しらすの塩気とネギトロの旨みが互いを引き立て合う——そのバランスを保つことが、紅白丼の完成度を高める鍵になりました。大将の経験と三代目のセンスが重なり合って、現在の紅白丼があります。
「地元の食材を使っていて、特に釜揚げしらすはふっくらとしておいしかったです。また食べに来たいと思います」
磐田市在住・50代・女性
福田漁港と磐田の食文化が背景にある
磐田市塩新田にあるやまには、福田漁港からほど近い場所に立地しています。この地理的な近さが、鮮度へのこだわりを可能にしています。しらすは水揚げからできる限り短時間で仕入れ、その日のうちに提供することを基本にしています。生しらすは特にデリケートで、漁がある日・ない日によってメニューへの反映も変わります。「今日は生しらすが入ってる?」とお客様から聞かれることも多く、そのたびに正直にお答えするのが大将流。
磐田はもともと法事やお祝いの席を大切にする文化が根強い地域です。「紅白」という縁起のよいビジュアルは、そうした地域の感性ともぴったり重なりました。家族でランチに来られたお客様が「これ、おめでたい感じでいいね」とおっしゃってくださることも多く、女将はそのたびにうれしい気持ちになると話してくれます。
近隣には渚の交流館やB&G竜洋海洋公園、磐田市竜洋昆虫自然観察公園なども点在し、ドライブや観光のついでにやまにへ立ち寄ってくださる方も増えています。「福田漁港に来たついでにご飯を食べに寄ったんです」というお客様にも、紅白丼は「磐田らしさ」を感じていただける一杯として喜ばれています。
「個室があり、ゆったりと会食できました。料理もひとつひとつ丁寧で、遠方の親族にも好評でした」
磐田市近郊・60代・男性
まとめ|地元の恵みを一杯の丼に込めて
「磐田しずおか紅白丼」は、福田漁港のしらすという地元の宝と、静岡らしいネギトロの旨みを重ね合わせた、やまにを象徴する一杯です。大将34年の経験、女将の手仕事、三代目の感性——家族三人の力が一つの丼に凝縮されています。
ランチでお越しの際は、ぜひ一度この紅白丼をお試しください。遠州・磐田の食の豊かさを、目でも舌でも感じていただけると思います。また、日替わりランチは平日毎日内容が変わりますので、何度来ても新しい出会いがあるのもやまにの楽しみのひとつです。
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