磐田市の農業・漁業・製造業の現状|地産地消を支える遠州の産業

やまにのあれこれ

梅雨入り前の5月、福田漁港から届く生しらすの白さと輝きを見るたびに、「ああ、今年も遠州の海は生きているな」と感じます。こんにちは、お食事処やまにの女将です。

磐田市に根を張って52年。大将(鈴木保雅)が毎朝食材の仕入れに向き合い続けるなかで、私たちはいつも「地元の産業があってこそ、うちの料理が成り立っている」と実感してきました。農家さん、漁師さん、そして地元のものづくり企業——みなさんの仕事が食卓を支えてくれています。

今回は少し視野を広げて、磐田市・遠州エリアの農業・漁業・製造業の現状を、私たちの日々の仕入れや料理づくりの経験と交えながらご紹介したいと思います。「地産地消って、実際どういうこと?」と気になっている方にも、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

こんな方におすすめ

  • ✅ 磐田市・遠州の地元食材に興味がある方
  • ✅ 地産地消のお店で食事をしたいと思っている方
  • ✅ 福田漁港や遠州の農業・漁業について知りたい方
  • ✅ 地元の産業を応援したいと考えている方
  • ✅ 旬の食材を使った和食ランチを磐田市で探している方
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遠州の漁業——福田漁港のしらすは、なぜ美味しいのか

磐田市の南端に位置する福田漁港は、遠州灘に面した漁港です。ここで水揚げされる代表格といえば、なんといっても「しらす」。生しらす・釜揚げしらす・ちりめんじゃこと、加工方法を変えながら全国に流通していますが、地元にいる私たちが一番美味しいものを食べられると思っています(笑)。

大将が長年お付き合いしている漁師さんや仲買さんから聞いた話では、遠州灘のしらすは遠浅の海底地形と黒潮の影響を受けた栄養豊富な海流のおかげで、身がふっくらと育つのだそうです。やまにでご提供している釜揚げしらすも、その日に水揚げされたものを丁寧に仕上げた逸品。お客様から「ふっくらしていて、今まで食べたなかで一番美味しい」とおっしゃっていただくたびに、地元の海への感謝が深まります。

ただ、近年の課題として、漁業従事者の高齢化と後継者不足は遠州の漁業でも例外ではありません。以前は何隻も出ていた船が少しずつ減ってきているという声も耳にします。だからこそ私たちは、使える時には必ず地元の魚を選ぶ。それが料理人として、地域にできる小さな貢献だと思っています。

遠州の農業——季節の恵みと、生産者さんへの敬意

磐田市をはじめとする遠州平野は、温暖な気候と豊富な日照時間を活かした農業が盛んな地域です。メロン・トマト・茶・みかん……と、静岡県を代表する農産物が次々と育まれています。

やまにの日替わりランチは、2026年6月現在で1,200メニューを達成しました。これだけの種類を生み出せたのは、ひとえに遠州の農産物が季節ごとに豊かに変わってくれるからこそ。大将は「旬のものを旬のうちに出す。それだけで料理は半分完成する」とよく言っています。

また、女将である私が手作りしている麹(生姜麹・塩麹・醤油麹・甘酒)も、地元の素材をより美味しく引き出すための工夫のひとつ。発酵の力が食材の旨みを引き立て、身体にやさしい味わいを生み出してくれます。農家さんが丹精込めて育てた野菜を、最大限に美味しくお届けしたいという気持ちから始めたことが、今ではやまにの大切なこだわりになっています。

遠州農業の課題もやはり担い手不足。農林水産省の資料(2020年農林業センサス)によると、全国的に農業就業人口は減少傾向にあり、静岡県も例外ではありません。地元のスーパーやお店が地元産を選び続けることが、農家さんの経営を支える一助になると信じています。

✓ ここまでのポイント

  • 福田漁港のしらすは、遠州灘の自然環境がもたらすふっくらとした美味しさが特徴。地元の漁業を支えるためにも、地元産を積極的に使うことが大切。
  • 遠州平野の温暖な気候が育む旬の農産物が、やまにの1,200種類を超える日替わりランチの源。季節を感じる料理づくりは、地産地消の実践そのもの。
  • 農業・漁業ともに担い手不足という課題を抱えており、地元のお店が地元産を選ぶことが産業の継承につながる。

遠州の製造業——ものづくりの街・磐田と食の関係

磐田市といえば、ヤマハ発動機をはじめとする製造業の集積地としても知られています。地域の製造業が元気であることは、働く人たちの生活を支え、ひいては飲食店にとっても大切なこと。企業の歓送迎会・忘年会・新年会のご依頼は、やまににとっても長年の大切なご縁のひとつです。

地域の企業さまとのお付き合いのなかで感じるのは、「ものづくりへの真摯な姿勢」と、私たち料理人の「食づくりへの真摯な姿勢」はどこか通じるものがあるということ。素材を吟味し、手間を惜しまず、使う人のことを考えて仕上げる——その哲学は、職種を超えて共鳴するものがあります。

また、製造業の現場で働く方々のなかには、お昼休みにやまにのランチへお越しくださる方も多くいらっしゃいます。「今日も頑張れる」と言っていただけるような、身体が喜ぶランチをお出しすることが私たちの役割。地元の産業と食が、こうしてお互いを支え合っているのだなと感じています。

「地産地消」をチェックリストで考えてみる——あなたの食卓はどうですか?

ここで少し立ち止まって、日頃の食卓を振り返ってみてください。以下のチェックリストで、いくつ当てはまりますか?

  • □ 食材を選ぶとき、産地を気にしていない
  • □ スーパーで「静岡県産」「磐田産」と書かれていても、特に選ばない
  • □ 旬の食材が何か、あまり思い浮かばない
  • □ 外食するとき、地元食材を使っているかどうか考えたことがない
  • □ しらすや地魚を最後に食べたのがいつか、思い出せない

3つ以上当てはまった方——ぜひ一度、やまにのランチや会食にいらしてください。遠州の恵みを使った料理を口にすることが、地産地消の一番の近道です。難しく考えなくていい。美味しいものを食べることが、地元の農家さん・漁師さん・生産者さんへの応援になる。それが私たちの考えです。

「地元の食材を使っていて、特に釜揚げしらすはふっくらとしておいしかった。こういうお店が地元にあることが誇らしい」

磐田市在住・50代・女性

「仕出し料理のボリュームもあり美味しかったです。地元のお店に頼んで良かったと思いました」

磐田市内・法人ご利用のお客様

やまにが52年間、地元と歩み続けてきた理由

お食事処やまには、磐田市塩新田でおかげさまで52年の歴史を積み重ねてきました。初代から2代目(現・大将)へ、そして今は三代目の息子・翔登も加わり、三人体制で毎日の料理に向き合っています。

大将は辻調理師学校を卒業後、大阪のさまざまなお店で腕を磨き、22歳でやまにに入りました。34年の経験を積み重ねながら、今日もランチの仕込みと夜の宴会料理を丁寧に仕上げています。三代目の翔登も旅館・飲食店で9年の修行を経て戻ってきてくれました。「受け継ぐ」ということの重みを、改めて感じる毎日です。

地産地消は、私たちにとってスローガンではなく、毎日の仕事そのものです。福田漁港から届くしらす、遠州平野の旬野菜、静岡県産の生わさび——地元の産業が生み出すものを料理に変えて、お客様の食卓へ届ける。その循環のなかに、52年間のやまにがあります。

これからも遠州の恵みを大切に、心を込めてお料理をお届けしていきます。ランチでも、法事の仕出しでも、宴会のご予約でも——何でもお気軽にご相談ください。ご家族みなさまで、ぜひやまにへお越しいただけたら嬉しいです。


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📍 静岡県磐田市塩新田53|磐田駅から車で約10分・福田漁港から約10分
🅿 店舗前駐車場あり|全席禁煙|夜は完全予約制(6名様〜)

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