「今日のランチ、何にしようかな」と考えながらやまにへ向かうお客様に、「今日は何が出るんだろう」というワクワク感をお届けしたい——。大将・鈴木保雅がそんな思いを胸に刻み、気がつけば日替わりランチのメニュー数は1,188種(2026年4月16日現在)を超えました。
静岡県磐田市の塩新田に店を構えるお食事処やまに。創業52年、今や地元では知らない人がいない和食の名店ですが、この「日替わりランチ1,188種」という数字には、大将が一日も手を抜かなかった34年間の積み重ねが凝縮されています。
今回は、その挑戦の軌跡を、時系列に沿ってお話しさせてください。
こんな方におすすめ
- ✅ お食事処やまにの日替わりランチに興味がある方
- ✅ 大将の料理へのこだわりや人柄を知りたい方
- ✅ 磐田・遠州エリアでランチのお気に入りを探している方
- ✅ 地元食材を使った手作り和食が食べたい方
- ✅ やまにに初めて行ってみようか迷っている方

22歳で板場に立った日——始まりは「父の背中」
大将の鈴木保雅が実家であるやまにに入ったのは、22歳のとき。当時は2代目として父親の仕事を間近で見ながら、包丁の使い方から出汁の引き方まで一から覚えていった日々でした。
「料理が好きだから続けられた」と大将はよく言います。甘いものが好きで、食べ歩きに目がない。新しい味に出会うたびに「これをやまにでどう表現しようか」と頭の中で分解していたそうです。板場に立つ時間が長くなるほど、料理の幅は広がり、引き出しも増えていきました。
そして30代になったころ、大将の中に一つの問いが生まれました。
「毎日同じランチメニューを出していて、お客様は飽きないだろうか——」
その問いが、日替わりランチという挑戦の原点になります。
「毎日変える」と決意した日——1種目の日替わりランチ
最初は小さな取り組みでした。「今日は何にしようかな」と毎朝市場や仕入れを確認しながら、その日の食材で一番おいしいものをランチのメイン料理にする。ただそれだけのことです。
しかし、これを毎日続けるとなると話は別です。同じ食材を使っても、調理法を変えれば違うメニューになる。旬が変われば食材そのものが変わる。静岡・遠州の豊かな食材——福田漁港から届く新鮮なしらす、地元の野菜、旬の魚介——を使えば、アイデアは無限に広がるはずだと大将は信じていました。
日替わりというスタイルを定着させていくうち、常連のお客様から「今日は何?」と聞いてもらえるようになりました。その言葉が何よりうれしかった、と大将は振り返ります。「お客様が楽しみにしてくれているなら、今日も考えなきゃ」という使命感が、毎朝の原動力になっていったのです。
✓ ここまでのポイント
- 大将は22歳で実家やまにに入社し、34年間和食と向き合い続けてきた
- 「毎日変える」という日替わりランチの取り組みは、お客様への飽きさせたくないという思いから生まれた
- 遠州・磐田の豊かな地元食材が、1,000種を超えるメニューを可能にしている
1,000種達成——静岡新聞・中日新聞にも掲載された節目の瞬間
数百種を超えたあたりから、お客様の間でも「やまには日替わりランチが豊富」という評判が広がっていきました。そしてついに迎えた日替わりランチ1,000種達成。静岡新聞と中日新聞がこの快挙を掲載し、地域中に知れわたりました。
「よく続けられましたね」と声をかけていただくことも増えました。でも大将にとっては「続けた」というより「毎日の仕事をしていたら、気がついたら1,000になっていた」という感覚に近いかもしれません。それほど、日替わりランチは大将の日常に溶け込んでいます。
テレビ出演も相次ぎました。DAIICHIテレビ「ずん飯尾のペコリーノ」ではやまにバーガーが紹介され、静岡朝日テレビ「とびっきり静岡」飛ぶっきり食堂には2回出演。「しずおかご飯が食べたい」では芸人ファーリンラブのバービーさんと共演し、日曜版では関根勤さん・須藤アナウンサーとも顔を合わせました。地域のお店として多くの方に認知していただけたことは、大将と女将にとって本当に励みになりました。
「地元の食材を使っていて、特に釜揚げしらすはふっくらとしておいしかった。何度来ても新しいメニューに出会えるのが楽しいです」
磐田市在住・50代女性
2026年現在、1,188種——三代目も加わりさらなる進化へ
2026年4月現在、日替わりランチのメニュー数は1,188種に到達しています。そしてこの記録は、今日もまた更新され続けています。
近年うれしい変化がありました。9年間、旅館や飲食店で修行を積んできた息子の翔登(三代目)がやまにに加わったのです。サウナと筋トレで体を鍛え、食べ歩きで感性を磨いてきた三代目が厨房に入ることで、大将の和食の軸はそのままに、新しい風も吹き込まれています。
さらに2026年5月下旬には、太刀魚を使ったランチの新メニューを発売予定。女将・弘子が手仕込みする生姜麹や塩麹・醤油麹・甘酒といった発酵調味料も、やまにの味の奥行きをつくる大切な存在です。腸活を意識した体にやさしい調味料づかいは、「家族の健康を守りたい」という女将の思いそのものでもあります。
家族三人の体制になったやまにで、日替わりランチはこれからも進化を続けます。
「個室があり、ゆったりと会食できました。季節ごとに変わるお料理も楽しみにしています」
袋井市在住・60代男性
日替わりランチを支えるやまにのこだわり
大将が毎日変えているのは「メインのおかず」だけではありません。小鉢の一品一品にも旬の食材が取り入れられ、彩りや栄養バランスを考えた構成になっています。
やまにの日替わりランチ(1,350円)には、季節の小鉢が並ぶ花かご御膳のように、食べる楽しさと目で見る喜びが詰まっています。使うのは静岡県産生わさびや福田漁港直送の活魚、地元の野菜など。外食チェーンでは出会えない、遠州の恵みを感じる味わいです。
なお、日替わりランチはテイクアウトも可能ですが、限定10食のため事前のお電話が必要です。「仕事の昼休みに取りに行きたい」「家で食べたい」というお客様はお気軽にご連絡ください。
まとめ——1,188という数字の向こうにあるもの
日替わりランチ1,188種。この数字は、大将が34年間、一日も「今日はこのくらいでいいか」と思わなかった証です。料理が好きで、お客様の顔が好きで、遠州の食材が好き——その積み重ねが、やまにという場所をつくってきました。
磐田市のお食事処やまには、火曜日から日曜日(月曜定休、第2・第3火曜も定休)の11:30よりランチ営業を行っています。ぜひ一度、今日だけのランチを食べにいらしてください。大将・女将・三代目の三人が、心を込めてお迎えします。
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